進路相談をしていると、こんな質問を受けることがあります。
物理が得意な高校生ほど、一度は悩むテーマです。今日はその違いをできるだけわかりやすく説明していきます。
物理学科は「なぜ?」を追究する学問
まず、物理学科がある理学部は何をする場所なのか。一言でいうと、
自然界のルールを解き明かす場所
です。例えば、
こうした「なぜ?」を追究します。
高校物理では問題を解くことが中心ですが、大学の物理学科では「その法則はなぜ成り立つのか」という部分まで掘り下げていきます。
高校までの物理が「計算問題」だとすると、大学の物理は
自然界の取扱説明書を読む学問
に近いかもしれません。
工学部は「どう使うか」を考える学問
一方で工学部は、物理学などで発見された法則を利用して、社会に役立つ技術を作る学問です。
例えば電磁気学を例にすると、
理学部(物理学科)
「なぜ磁場が発生するのか」を考える
工学部
「その磁場を利用してモーターを作ろう」となる
つまり、
物理学科
発見する側
工学部
活用する側
理学部と工学部はどちらが上なのか?
ここで勘違いしてはいけないのが、理学部と工学部に優劣はありません。役割が違うだけです。
補足
野球で例えるなら、投手と捕手を比べているようなものです。どちらもチームには必要です。ただし向いている人は違います。
どちらに向いているか
物理学科に向いている人
工学部に向いている人
「物理の計算問題が得意だから物理学科」という理由だけだと、苦しくなることもあります。
物理学科は就職できないのか?
これはよくある誤解です。結論から言うと、
なぜかというと、物理学科では
を徹底的に鍛えるからです。そのため、IT業界・金融業界・データサイエンス分野・研究開発職などで活躍している人もたくさんいます。
もちろん研究者を目指す人もいますが、物理学科=研究者というわけではありません。
進路選びのポイント
ここで大事なのは、
「何が得意か」ではなく「何に興味があるか」
です。「物理が得意だから物理学科」というのは少し危険です。本当に考えるべきなのは、
物理学科を選ぶ動機
自然界の法則そのものを知りたいのか
工学部を選ぶ動機
その法則を使って何かを作りたいのか
この視点で考えると選びやすくなります。
まとめ
ミスタートーゲからひとこと
進路相談で意外と多いのが、「物理が好きだから物理学科に行きたいと思っていたけど、話してみたら本当にやりたいのはロボット開発だった」というケースです。
進路は学部名で選ぶものではなく、その先で何を学び、何をしたいかで選ぶもの。
「自分はなぜ物理が好きなのか」を一度考えてみてください。その答えの中に、物理学科と工学部のどちらが向いているかのヒントが隠れているはずです。
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