2025年7月19日土曜日

「日本の気候変動:曖昧になる四季と私たちの体感」

 ここ最近、日本の気候は著しい変化をしているイメージがあり、以前は明確であった四季の移り変わりが不明確になりつつあると感じています。この異常な気候変動は、日常生活や健康にも多大な影響を及ぼしていると思っています。

春の短縮です。4月から5月にかけては、冬の寒さが明けたかと思えば、直ちに夏のような気温に上昇し、その後突如として10℃程度の気温が低下するなど、不安定な天候になっている感じです。春らしい穏やかな気候を享受する期間は本当に短く、桜の開花が唯一の春の到来を告げるようです。このような急激な寒暖差は、体調不良を引き起こす主要な要因の一つとなっていると思います。

6月から7月にかけての梅雨においても、従来の長雨とは異なり、局地的な集中豪雨が多発する傾向にあり、梅雨の定義自体が曖昧になりつつあると思います。

そして、8月から9月は記録的な猛暑が続きます。約30年前と比較しても、平均気温が10℃近く上昇していると体感されるほどの酷暑であり、生命の危険を感じるレベルに達しています。本当に「あっちぇーて」。時折、この猛暑の中でゲリラ豪雨が発生することもあります。

10月に入っても、秋らしい涼しさはなかなか訪れず、あたかも夏が継続しているかのような暑さが続きます。秋の気配を感じられる期間は非常に限られており、11月になると急激に気温が下降し、瞬く間に冬がきます。

12月から3月にかけては本格的な冬となり、降雪が始まると、緩やかな積雪ではなく、短時間で大量の雪が降る「ドカ雪」に見舞われることが多く、交通機関に甚大な影響を及ぼすことも少なくありません。

このように、かつては四季が明確であるとされてきた日本ですが、近年は春季と秋季が極端に短縮され、夏季と冬季が長期化する傾向にあり、その中でも気温の乱高下や極端な気象現象が頻発しています。もはや「四季」という従来の概念では、現在の日本の気候を適切に表現していないと思います。

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