2025年11月6日木曜日

【共通テスト英語リーディング】設問先読み vs 本文先読み、どちらが正解?

 1. はじめに

共通テストの英語リーディングでは、「速く・正確に・情報を探す力」が求められます。センター試験のように文法問題や整序問題がなくなり、"読解力一本勝負"の試験へと変化しました。そんな中で、多くの受験生が悩むのが──

「問題文を先に読むべき? それとも本文を最初から読むべき?」

という読み方の順序です。この「順序」が、実は得点を左右する大きなカギになります。


2. まず結論:基本は"設問先読み"が有利

共通テストの英文は、全体を丁寧に読む余裕がありません。総語数は約6,000語、制限時間は80分。つまり「すべてを精読する」ことがそもそも想定されていないのです。

だからこそ、設問を先に読んで目的を持って本文を読むことが効率的。いわば"読書"ではなく"情報検索"です。


3. 設問先読みが有効な理由

① 探す情報が明確になる

何について書かれているか、どこを重点的に読むべきかが分かります。

② 時間配分がしやすい

難しそうな設問を後回しにでき、解ける問題から確実に得点できます。

③ トピックの理解が早まる

選択肢から本文のテーマやキーワードを推測できるため、読解の準備ができます。

特に第3問以降(文章量が多い問題)では、設問先読みをするかしないかで、得点差が明確に出ます。


4. 本文先読みが有効なケースもある

一方で、すべての問題で設問先読みが最適とは限りません。例えば──

  • 第1問・第2問(短文や広告・案内文)
    文全体が短く、内容把握が容易。先に本文を読んだほうがスムーズです。
  • 設問が「本文全体の要旨」を問うタイプ
    細かい情報よりも全体の流れを掴む必要があるので、先に本文を読んでから設問を見たほうが良い場合もあります。

つまり、「問題のタイプごとに戦略を変える」のが共通テスト攻略の鍵です。


5. 実践アドバイス:読み順の使い分け

問題タイプ読み方のおすすめポイント
広告・掲示など短文本文先読みで、全体を一気に理解しやすい
対話文・ブログ設問先読みで、会話の目的や状況を把握して読む
長文読解(複数段落)設問先読みで、情報の場所を特定しながら読む
要旨・主張問題本文先読み → 設問確認で、全体像を掴んでから設問に答える


6. 最後に:自分の「読解ルーティン」を持とう

共通テストのリーディングでは、"英語力"だけでなく"戦略力"が問われます。日々の過去問演習や模試で、

「自分はどの順番で読むと安定して得点できるか?」

を意識的に試してみましょう。

最初は時間がかかっても、慣れることで"読み方の型"が身につき、本番では焦らずに解けるようになります。


✏️ まとめ

  • 基本は「設問先読み」が有利
  • 短文や要旨問題は「本文先読み」もあり
  • 問題タイプ別に"読み順の型"を作ることが得点アップの近道



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