数学の問題集を解いていて、
こんな経験はありませんか?
解説を見る。
「なるほど。」
と思う。
でも、
「こんなの思いつかないよ…。」
そう感じたことがある人は多いと思います。
実は、
それはあなただけではありません。
今日は、
問題集の解説について知っておいてほしいことがあります。
解説は「考えた順番」ではありません
問題集の解説は、
とてもきれいに書かれています。
必要な式だけ。
無駄のない計算。
最短ルート。
だから、
読んでいると
「最初からこの方法を思いつくものなんだ。」
と思ってしまいます。
でも、
実際は違います。
解答を書く人も、最初から解けたわけではない
問題集を作る先生や出版社の人も、
いきなり完璧な解法を思いついているわけではありません。
いろいろ試します。
別の方法を考えます。
計算を間違えます。
遠回りもします。
「この方法じゃダメか。」
そんな試行錯誤を何度も繰り返しています。
そして、
その中で一番分かりやすく、
一番美しい解き方だけが、
問題集の解説として載っているのです。
つまり、
解説には「苦労した跡」がほとんど残っていません。
だから落ち込む必要はない
高校生の中には、
解説を見て
「自分は全然思いつかなかった。」
「やっぱり数学の才能がない。」
そう落ち込む人がいます。
でも、
比べている相手が違います。
あなたが比べているのは、
問題を解いている人ではありません。
何度も考え直し、整理し、読みやすく仕上げられた『完成品』です。
映画を見て、
「俳優は最初からセリフを完璧に言えたんだ。」
とは思いませんよね。
何度も練習して、
何度も撮り直して、
一番良い場面だけが作品になります。
数学の解説も同じです。
私も問題を作るときは…
私も教材を作ったり、
数学の問題を解説したりします。
でも、
最初から解説どおりに考えているわけではありません。
「あれ、この方法だと計算が大変だな。」
「もっと簡単な方法はないかな。」
そんなことを考えながら、
何枚も紙を使って試します。
そして最後に、
高校生が一番理解しやすい形にまとめています。
だから、
解説だけを見ると、
苦労した形跡は残っていません。
大事なのは「考えた時間」
数学ができる人は、
答えを知っている人ではありません。
考え続けられる人です。
- すぐに解説を見るのではなく、まずは自分なりに考えてみる
- 図を書いてみる
- 条件を整理してみる
- 別の公式を使ってみる
その時間が、
数学の力になります。
たとえ答えにたどり着けなくても、
その「考えた経験」は決して無駄ではありません。
問題集の解説は、「完成版」です。
そこには、解答を書いた人が悩んだ時間や、試行錯誤した過程はほとんど書かれていません。
だから、「自分は思いつかなかった。」と落ち込む必要はありません。
数学は、最初からきれいに解く教科ではありません。試して、間違えて、考え直して、少しずつ答えに近づく教科です。
私が高校生のみなさんに伝えたいのは、解説を読むことよりも、「解説ができるまでの過程」を自分なりに経験することの方が大切だということです。
その積み重ねが、本当の数学の力につながります。
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