2025年8月24日日曜日

現代文が苦手な君へ。読むだけで終わらない「頭に入る」読解法

 「現代文の文章を読んでも、内容が頭に入ってこない」 「気づいたら、ただ目で文字を追っているだけになっている」

そんな悩みを抱えている高校生は多いのではないでしょうか。現代文の勉強は、「とにかくたくさん文章を読めばいい」と思われがちですが、ただ漫然と読むだけでは、なかなか点数に結びつきません。

このページでは、あなたが今日からすぐに実践できる、「頭に入る」現代文の読解法を紹介します。


ステップ1:本文を読む前に、必ず「問題文」を読む

これは、最も重要なステップです。 文章を読む前に、まずすべての設問にざっと目を通しましょう。このとき、選択肢は読まなくても構いません。

なぜなら、「何が問われているか」を事前に把握することで、あなたの読書に目的が生まれるからです。

たとえば、「傍線部Aの理由を述べよ」という設問があれば、本文を読むときに「傍線部A」とその周辺の因果関係(「なぜなら」「〜ので」などの言葉)に注意して読むことができます。 このように、読むべきポイントが明確になるため、文章全体を漫然と読むことから脱却できます。


ステップ2:本文を読みながら、「問い」に答える意識を持つ

問題文を読んだら、いよいよ本文を読み始めます。

このとき、ただ文字を追うのではなく、常に「これは何について書かれているんだろう?」「筆者は何を伝えたいんだろう?」という疑問を自分に投げかけながら読み進めてください。

特に、以下のような重要なキーワードが出てきたら、印をつけながら読みましょう。

  • 逆接の接続詞:「しかし」「だが」「けれども」

  • 結論や要約:「つまり」「したがって」「要するに」

  • 理由や原因:「なぜなら」「〜ので」「〜ため」

これらの言葉の前後には、筆者の主張や重要な情報が隠されていることがほとんどです。


ステップ3:読解の成果を「要約」で確認する

本文を読み終えたら、問題を解く前に「この文章はどんな内容だったか」を、自分の言葉で簡単にまとめてみましょう。

  • 筆者の主張は何か?

  • 筆者はなぜそのように主張しているのか?

  • 文章の構成は?(例:問題提起→具体例→結論)

この「要約」の作業をすることで、自分が本当に本文を理解できているかを確認できます。もし要約が難しければ、それはまだ内容が十分に頭に入っていない証拠です。その場合は、もう一度本文に戻って、自分がどこを理解できていなかったのかをチェックしてみましょう。


まとめ:「なんとなく読む」から「目的を持って読む」へ

現代文の攻略は、「なんとなく読む」という習慣を変えることから始まります。

この記事で紹介した3つのステップを実践することで、あなたはただ文字を追うだけの受動的な読書から、目的を持って能動的に文章を読み解く読書へと変わっていけるはずです。

焦らず、一つずつ試してみてください。

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