「数学の問題文が読めない」「何を聞かれているかわからない」
そんな悩みを抱えている人は多いと思います。
私自身、数学の問題に取り組むときに大切にしていることがあります。
それは、「ゆっくり精読すること」「一字一句を理解して読むこと」です。
✅なぜ「精読」が重要なのか?
1. たった一語の違いが答えを変える
たとえば、次の2つの表現を比べてみてください。
-
「3以上」 → 3を含む(≥3)
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「3を超える」→ 3を含まない(>3)
このように、ほんの1語の違いが、式の立て方や答えを大きく左右します。
だからこそ、一字一句を大切にする姿勢が不可欠なのです。
2. 数学の問題文は「論理」でできている
数学の文章は、ただの情報の羅列ではありません。
それはまるで「論理的なストーリー」のように、
「Aがある。だからBが成り立つ。よってCを求めよ。」
という流れで構成されています。
この筋道を正しく読み取るには、急いで読むのではなく、丁寧に、文の意味をたどる力(=精読力)が必要になります。
3. 条件の読み落としは致命的
問題文にこう書かれていたとします。
「ただし、xは整数とする。」
この一文を見落としてしまうだけで、正しい答えにたどり着くことはできません。
見落としや読み飛ばしを防ぐには、やはり一文一文をしっかり味わうように読むことが大切なのです。
✍️精読を活かす読み方のコツ
▷① 文を区切って読む
長い文は、意味のかたまりごとに区切って読むと理解しやすくなります。
▷② 図や式に書き出す
頭の中だけで処理しようとせず、読んだことを目に見える形にする。
図やメモ、表を描きながら読むだけで、整理力が飛躍的に上がります。
▷③ 自分の言葉に言い換える
難しい表現は、自分の言葉で言い換えてみましょう。
「反比例」→「一方が増えるともう一方が減る関係」など、自分なりの理解に変えることで、定着しやすくなります。
⏳スピードより「確実さ」
「精読=遅い読み方」と思うかもしれませんが、最初はそれでいいのです。
慣れてくると、自然と読むスピードも速くなり、条件の把握や式の立て方も的確になっていきます。
🎯結論:精読こそが、数学理解の第一歩
問題文を急いで読んで、よくわからないまま式を立てて…という習慣では、いつまでたっても数学は「解けたふり」にしかなりません。
むしろ、読むことそのものが数学の実力を作ります。
「丁寧に読む」「一字一句を理解する」
それができるだけで、数学の世界の見え方が、きっと変わってきます。
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