職業の概要
葬儀屋(葬祭スタッフ・葬祭ディレクター)は、故人を尊重し、ご遺族の心に寄り添いながら葬儀を円滑に進める専門職です。ご遺体の搬送から通夜・葬儀・告別式の企画・運営、火葬場の手配、行政手続きの代行、そしてアフターサポートまで、人生の最期を見送るあらゆる場面を支えます。
日常生活では触れることが少ない仕事ですが、誰もが人生の終わりに必要とする「社会を支えるプロフェッショナル」です。悲しみの中にいるご遺族に寄り添い、故人にふさわしいお別れの場を創り上げる、社会的意義の高い職業といえます。
日本は超高齢社会を迎え、2022年の年間死亡者数は過去最多の156.9万人を記録しました。死亡者数は2040年頃まで増加が続くと予測されており、葬儀業界は今後も安定した需要が見込まれる分野です。一方で、家族葬や直葬など葬儀の多様化・小規模化が進み、業界は大きな変革期を迎えています。
主な仕事内容
葬祭スタッフの仕事は多岐にわたり、故人がお亡くなりになった瞬間から、葬儀後のアフターフォローまで一貫してサポートします。
ご遺体の搬送・安置
- 病院や施設からのご遺体のお迎え(24時間対応)
- 自宅や葬儀会館への搬送
- ご遺体の安置・管理(ドライアイス処置等)
- 納棺の補助(死装束への着替え、お化粧等)
葬儀の打ち合わせ・企画
- ご遺族との詳細な打ち合わせ
- 葬儀の形式・規模の決定(一般葬、家族葬、直葬など)
- 宗教・宗派の確認と僧侶・神官等の手配
- 予算に応じたプランの提案
- 式場・斎場の手配
- 祭壇・供花・返礼品の選定
式場の準備・設営
- 祭壇の設営と装飾
- 遺影の準備
- 式場のレイアウト調整
- 音響・照明の設定
- 受付・案内表示の準備
通夜・葬儀・告別式の進行
- 式の司会進行
- 参列者の案内・誘導
- 焼香・献花の案内
- 出棺・火葬場への同行
- 収骨(お骨上げ)の補助
事務手続きのサポート
- 死亡届の提出代行
- 火葬許可証の取得
- 見積書・請求書の作成
- 香典帳の整理補助
アフターフォロー
- 四十九日法要の案内・手配
- お墓・納骨に関する相談
- 仏壇・仏具の案内
- 相続・遺品整理の相談窓口紹介
- 法事・法要の相談対応
勤務時間と働き方: 基本的な勤務時間は9:00〜18:00ですが、人の死は時間を選びません。24時間365日対応が求められ、夜間や早朝の搬送、土日祝日の葬儀も多くあります。シフト制や当番制を採用している企業が多く、夜間待機や緊急対応が発生することがあります。
繁忙期: 12月〜2月の冬季は死亡者数が増加するため、葬儀業界の繁忙期となります。この時期は特に業務量が増えます。
働く場所
葬儀社(専門葬儀会社)
地域密着型の中小企業から、全国展開する大手企業まで様々です。自社の葬儀会館を持ち、葬儀の企画から運営まで一貫して行います。
主な大手企業:
- 燦ホールディングス(公益社)
- ベルコ
- 日本セレモニー
- ティア
- セレマ
冠婚葬祭互助会
会員制で月々の積立金により冠婚葬祭サービスを提供する団体です。結婚式場と葬儀会館の両方を運営していることが多く、葬祭部門で勤務します。
JAグループ(農業協同組合)
JA葬祭として、組合員や地域住民向けに葬儀サービスを提供しています。地方では地域に根差したサービスを展開しています。
生活協同組合(生協・コープ)
組合員向けに葬儀サービスを提供しています。
仏具店・葬祭関連企業
葬儀に関連する祭壇、供花、仏壇・仏具などを扱う企業でも、葬祭の知識を持つスタッフが求められます。
葬儀仲介サービス
インターネットを通じて葬儀社を紹介するサービス企業も増えています。(イオンのお葬式、よりそうお葬式など)
勤務地の特徴: 葬儀社は全国各地に存在し、特に地域密着型の企業が多いため、地元で働きやすい業界です。大手企業の場合は転勤の可能性もありますが、中小企業では地元密着で働けることが多いです。
年収と処遇
葬儀業界の年収は、企業規模、地域、経験年数、資格の有無によって異なります。
経験年数別の平均年収
| 経験年数 | 平均年収 | 説明・役職 |
|---|---|---|
| 新卒・未経験(1〜2年目) | 280〜350万円 | 初任給は月給18〜23万円程度 |
| 若手(3〜5年目) | 350〜420万円 | 葬祭ディレクター2級取得後 |
| 中堅(6〜10年目) | 420〜500万円 | 一人で葬儀を担当できるレベル |
| ベテラン(10年以上) | 500〜600万円 | 葬祭ディレクター1級保有者 |
| 管理職・式場責任者 | 550〜700万円 | 複数スタッフの統括 |
| 独立(葬儀社経営) | 600〜1,000万円以上 | 経営状況により大きく変動 |
全体平均: 約394万円(厚生労働省「令和5年度賃金構造基本統計調査」より)
企業規模別の年収傾向
| 企業規模 | 平均年収の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 大手企業(上場企業等) | 500〜700万円 | 福利厚生が充実、キャリアパスが明確 |
| 中堅企業 | 400〜550万円 | 地域で知名度のある企業 |
| 中小企業・家族経営 | 300〜450万円 | 地域密着、アットホームな雰囲気 |
主要企業の平均年収(2024年実績)
- 燦ホールディングス(公益社): 約791万円
- ティア: 約562万円
- きずなホールディングス: 約500万円前後
※上記は有価証券報告書に基づく全社員平均であり、新卒入社時の給与とは異なります。
各種手当
葬儀業界では、業務の特殊性から以下のような手当が支給されることがあります:
- 夜間搬送手当: 深夜・早朝の搬送対応に対する手当
- 休日出勤手当: 土日祝日の勤務に対する手当
- 待機手当: 夜間当番・緊急対応の待機に対する手当
- 資格手当: 葬祭ディレクター等の資格保有者への手当(月1〜3万円程度)
- 施行手当: 葬儀1件ごとの担当手当
地域による差
都市部と地方では給与に差があります。東京都内の平均給与額は約32.6万円/月であるのに対し、地方では24〜26万円/月程度と、8万円以上の差がある場合もあります。
葬儀屋になるための道のり
1. 学歴要件
葬儀屋になるために特定の学歴は必要ありません。高卒、専門学校卒、短大卒、大卒のいずれからでも就職が可能です。葬儀業界は学歴よりも人柄や適性を重視する傾向があります。
学んでおくと役立つ分野:
- 心理学・カウンセリング: グリーフケア(悲嘆ケア)の基礎知識
- 福祉・介護: 高齢者や遺族への対応力
- 宗教学: 各宗教・宗派の葬儀作法の理解
- 経営学・マーケティング: 将来の独立や管理職を目指す場合
- コミュニケーション学: 接遇スキルの向上
2. 就職活動
主な就職ルート:
- 葬儀社の新卒採用(高卒・専門卒・大卒)
- 中途採用(未経験可の求人も多い)
- ハローワークや求人サイトでの応募
- 業界専門の転職サイト(葬祭ジョブ等)
選考プロセス:
- 書類選考
- 面接(複数回の場合あり)
- 適性検査(企業による)
- 内定
採用で重視されるポイント:
- 人の気持ちに寄り添える姿勢
- コミュニケーション能力
- 清潔感と身だしなみ
- 体力と精神的な安定性
- 普通自動車免許(搬送業務に必要)
3. 入社後の研修・実務経験
入社後は先輩社員に同行しながら、葬儀の流れや業務を学びます。
研修内容の例:
- 葬儀の基礎知識(宗教・宗派別の作法)
- 接遇マナー・言葉遣い
- ご遺体の取り扱い
- 式場設営の技術
- 事務手続きの方法
- 先輩社員への同行研修
一人で葬儀を担当できるようになるまで、通常1〜2年程度かかります。
4. 葬祭ディレクター資格の取得
葬儀業界で最も認知度が高い資格が「葬祭ディレクター」です。厚生労働省が認定する技能審査制度で、葬祭ディレクター技能審査協会が試験を実施しています。
資格の種類と受験資格:
| 等級 | 受験資格 | 対象業務・能力 |
|---|---|---|
| 2級 | 葬祭実務経験2年以上 | 個人葬(家族葬など)を担当できる能力 |
| 1級 | 実務経験5年以上、または2級取得後2年以上 | 社葬・大規模葬儀を含むあらゆる葬儀に対応できる能力 |
試験内容:
- 学科試験: 葬儀に関する知識、一般常識、宗教、法律、公衆衛生など(CBT方式)
- 実技試験:
- 幕張(式場設営技術)
- 司会(進行・言い回し)
- 接遇(遺族対応・応接能力)
- 実技筆記
合格基準: 学科・実技ともに70%以上の得点
合格率: 1級は約50%、2級は約60%程度
試験日程: 学科試験は10月〜11月(CBT方式)、実技試験は11月(全国一斉)
資格取得のメリット:
- 業界内での信頼性・専門性の証明
- 資格手当による収入アップ(月1〜3万円程度)
- 転職・キャリアアップに有利
- 名刺に肩書きを記載できる
5. その他の関連資格
| 資格名 | 概要 | 取得難易度 |
|---|---|---|
| 普通自動車免許 | 搬送業務に必須 | ★★☆☆☆ |
| 終活カウンセラー | 終活全般のアドバイ | ★★☆☆☆ |
| グリーフケア・アドバイザー | 遺族の心理的ケア | ★★☆☆☆ |
| エンバーマー | 遺体の保存処置技術 | ★★★★☆ |
| 納棺師 | 納棺・死化粧の専門技術 | ★★★☆☆ |
| 仏事コーディネーター | 仏事全般の知識 | ★★☆☆☆ |
難易度評価
| 項目 | 難易度 | 説明 |
|---|---|---|
| 学歴要件 | ★☆☆☆☆ | 特定の学部・学歴は不要。高卒から就職可能 |
| 就職難易度 | ★★☆☆☆ | 人手不足の業界のため、未経験でも採用されやすい |
| 葬祭ディレクター2級 | ★★☆☆☆ | 実務経験2年で受験可能。合格率約60% |
| 葬祭ディレクター1級 | ★★★☆☆ | 実務経験5年以上が必要。合格率約50% |
| 独立・開業 | ★★★★☆ | 許認可不要だが、設備投資・運転資金が必要 |
| 総合評価 | ★★☆☆☆ | 資格より人柄と適性が重要。継続的な学習と経験が必要 |
必要なスキル・適性
対人スキル
コミュニケーション能力: 悲しみの中にいるご遺族の気持ちに寄り添い、適切な言葉かけができることが最も重要です。傾聴力、共感力、そして必要な情報を分かりやすく伝える説明力が求められます。
接遇マナー: 葬儀という厳粛な場にふさわしい立ち居振る舞い、言葉遣い、身だしなみが必要です。宗教・宗派ごとの作法への理解も重要です。
業務遂行スキル
段取り力・マルチタスク能力: 葬儀は短期間で多くの準備を進める必要があります。複数の業務を同時並行で進め、抜け漏れなく完了させる能力が求められます。
臨機応変な対応力: 葬儀は予期せぬ事態が発生することもあります。状況の変化に柔軟に対応し、冷静に判断する力が必要です。
正確な事務処理能力: 死亡届や火葬許可証など、行政手続きには正確さが求められます。書類作成や金銭管理の能力も重要です。
心身の特性
精神的な安定性・ストレス耐性: 人の死に日常的に接する仕事であり、悲しみの場に立ち会うことによる精神的な負担があります。自分自身のメンタルヘルスを管理し、仕事とプライベートを切り替える力が必要です。
体力・持久力: ご遺体の搬送、式場の設営、長時間の立ち仕事など、体力を使う業務が多くあります。また、不規則な勤務時間に対応できる体力も必要です。
24時間対応への覚悟: 人の死は時間を選びません。夜間や休日の緊急対応に備える心構えが必要です。
向いている人・向いていない人
向いている人
✓ 人の気持ちを尊重し、丁寧に接することができる
悲しみの中にいるご遺族に寄り添い、心からのサポートができる人に適しています。
✓ 裏方として人を支える仕事にやりがいを感じる
華やかな仕事ではありませんが、故人とご遺族のために尽くすことに喜びを感じられる人に向いています。
✓ 感情的な場面でも冷静さを保てる
悲しみの場で取り乱さず、落ち着いて業務を遂行できる精神力が必要です。
✓ 細かい気配りと段取りが得意
葬儀は細部まで気を配る必要があり、先を読んで準備を進める力が活かせます。
✓ コミュニケーションを大切にできる
ご遺族、僧侶、参列者など多くの人と接するため、円滑なコミュニケーションが取れる人に適しています。
✓ 安定した職業に就きたいが、社会貢献も重視したい
高齢化社会で需要が安定しており、かつ人の役に立つ実感が得られる職業です。
✓ 地元で長く働きたい
地域密着型の企業が多く、転勤なしで働ける可能性が高いです。
向いていない人
✗ 不規則な勤務や夜間対応が難しい
24時間対応が求められるため、規則正しい生活を最優先したい人には難しい面があります。
✗ 人の死に接することに強い抵抗がある
ご遺体を扱う業務があるため、心理的なハードルを感じる人もいます。(慣れる人も多いですが)
✗ 深い感情移入をしやすく、気持ちの切り替えが苦手
悲しみを引きずりやすい人は、精神的な負担が大きくなる可能性があります。
✗ 細かい気配りや段取りが苦手
多くの業務を抜け漏れなく進める必要があるため、大雑把な性格の人には向かない面があります。
✗ 体力に自信がない
ご遺体の搬送や式場設営など、体力を使う業務があります。
✗ 高収入を最優先したい
業界平均の年収は全産業平均と比べてやや低めです。高収入を第一目標にする人には向かない場合があります。
類似職業との比較
| 項目 | 葬祭スタッフ | ウェディングプランナー | 介護職員 | 看護師 |
|---|---|---|---|---|
| 主な仕事 | 葬儀の企画・運営 | 結婚式の企画・運営 | 高齢者の日常生活支援 | 患者の看護・医療補助 |
| 平均年収 | 350〜450万円 | 350〜450万円 | 350〜400万円 | 450〜550万円 |
| 必要資格 | なし(葬祭ディレクター推奨) | なし(ブライダル資格推奨) | 介護福祉士など | 看護師免許 (国家資格) |
| 勤務時間 | 不規則(24時間対応あり) | 土日祝中心 | シフト制 | シフト制(夜勤あり) |
| 精神的負担 | 高い(死別に接する) | 低〜中程度 | 中程度 | 高い(患者の生死に関わる) |
| 身体的負担 | 中程度 | 低〜中程度 | 高い | 高い |
葬祭スタッフの特徴:
- 人生の「終わり」に関わる唯一無二の仕事
- ご遺族からの深い感謝を得られる
- 地域密着で働ける
- 高齢化社会で需要が安定
将来性とキャリア展望
市場動向と需要
死亡者数の増加: 日本の年間死亡者数は2022年に156.9万人を記録し、2040年頃には約168万人でピークを迎えると予測されています。葬儀件数は今後も増加が続くため、葬祭スタッフへの需要は安定しています。
市場規模: 葬儀業界の市場規模は約1.6〜1.8兆円で推移しています。ただし、葬儀の小規模化・簡素化により、1件あたりの単価は下落傾向にあります。
業界の変化とトレンド
葬儀の多様化:
- 家族葬: 近親者のみで行う小規模な葬儀が主流に
- 直葬(火葬式): 通夜・告別式を行わず火葬のみ
- 一日葬: 通夜を省略し告別式のみ
- オンライン葬儀: 遠方の参列者向けにライブ配信
- 自然葬: 樹木葬、海洋散骨など
終活ブームの影響: 生前に自分の葬儀を計画する「終活」が広まり、事前相談やエンディングプランニングの需要が増加しています。
異業種からの参入: 葬儀業は許認可不要で参入障壁が低いため、小売業(イオン等)やIT企業など異業種からの参入が増加しています。
AIやテクノロジーの影響
テクノロジーの活用:
- 見積もり・予約のオンライン化
- 顧客管理システム(CRM)の導入
- 遺影のデジタル加工
- オンライン葬儀の配信技術
人間にしかできない仕事: 葬儀は「人の思いを汲み取り、心に寄り添う」仕事であるため、AIに完全に置き換わることは考えにくいです。むしろ、事務作業の効率化により、対人サービスに集中できる環境が整いつつあります。
キャリアアップの道筋
一般的なキャリアパス:
- 新人スタッフ(1〜2年目): 先輩に同行し業務を学ぶ
- 一人立ち(3〜5年目): 葬祭ディレクター2級取得、一人で担当
- 中堅スタッフ(5〜10年目): 葬祭ディレクター1級取得、後輩指導
- チーフ・リーダー(10年目〜): チームのまとめ役
- 式場長・管理職: 式場全体の運営管理
- エリアマネージャー・幹部: 複数式場の統括
専門分野への特化:
- エンバーマー(遺体保存処置の専門家)
- 納棺師(納棺・死化粧の専門家)
- グリーフケアカウンセラー(遺族の心理ケア)
- 終活アドバイザー(生前相談の専門家)
独立・開業: 経験と人脈を積んだ後、独立して葬儀社を開業することも可能です。ただし、式場の確保や設備投資には相応の資金が必要です。
参考文献・情報源
法令・公式資料
- 厚生労働省「令和5年度 賃金構造基本統計調査」
- 厚生労働省「人口動態統計」(死亡者数データ)
- 経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」(葬儀業)
- 国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口」
業界団体・資格認定機関
- 葬祭ディレクター技能審査協会 https://www.sousai-director.jp/
- 全日本葬祭業協同組合連合会(全葬連) https://www.zensoren.or.jp/
- 一般社団法人日本葬送文化学会
- 一般社団法人終活カウンセラー協会 https://www.shukatsu-csl.jp/
主要企業の採用情報
- 燦ホールディングス(公益社)採用情報 https://www.san-hd.co.jp/
- ベルコ 採用情報 https://www.bellco.co.jp/
- ティア 採用情報 https://www.tear.co.jp/
- 日本セレモニー 採用情報 https://www.nihon-ceremony.jp/
教育機関
- 日本ヒューマンセレモニー専門学校 https://www.human-ceremony.ac.jp/
- 大阪自動車整備専門学校 葬祭ディレクター学科
- 各地域の葬祭関連専門学校
統計・調査資料
- 鎌倉新書「第6回お葬式に関する全国調査」(2024年)
- 矢野経済研究所「フューネラルビジネスに関する調査」
- 経済産業省「葬儀サービスの取引に関する調査」
参考書籍
- 碑文谷創『お葬式の教科書』(宝島社)
- 一条真也『葬式は必要!』(双葉社)
- 青木新門『納棺夫日記』(文春文庫)※映画「おくりびと」の原案
- 中村仁一・終活相談.com『身内が亡くなった後の手続きがすべてわかる本』
業界メディア・情報サイト
- 葬儀社求人サイト「葬祭ジョブ」 https://www.sousai-job.com/
- 終活情報サイト「終活ねっと」
- 葬儀情報サイト「いい葬儀」 https://www.e-sogi.com/
- 仏事ペディア https://www.butsuji-pedia.jp/
体験・見学機会
- 各葬儀社の会社説明会・見学会(随時開催)
- 葬祭関連専門学校のオープンキャンパス
- 「終活フェア」「エンディング産業展」などの業界イベント
- 地域の葬儀社による終活セミナー(一般参加可能なものあり)
まとめ
葬儀屋(葬祭スタッフ)は、人生の最期という大切な瞬間に寄り添い、故人とご遺族の想いをつなぐ、社会に欠かせない仕事です。
華やかな仕事ではありませんが、ご遺族から「ありがとう」「おかげで良いお別れができました」と言っていただける瞬間に、何ものにも代えがたいやりがいを感じられます。
日本は超高齢社会を迎え、葬祭業界は今後も安定した需要が見込まれています。また、葬儀の多様化に対応できる若い人材へのニーズも高まっています。AIに代替されにくい「人の心に寄り添う仕事」として、将来性のある職業といえます。
人の役に立ちたい、地域に貢献したい、安定した仕事に就きたいと考えている高校生の皆さん、葬祭業界という選択肢をぜひ検討してみてください。
職業情報まとめ(ショート版)
- 職業名: 葬儀屋(葬祭スタッフ・葬祭ディレクター)
- 主な仕事: 葬儀の企画・準備・進行・事務手続き・アフターサポート
- 年収目安: 280〜350万円(新卒)、350〜450万円(平均)、500〜700万円(管理職)
- 進路: 高卒/専門卒/大卒 → 葬儀社就職 → 実務経験 → 葬祭ディレクター資格取得
- 難易度: ★★☆☆☆(2/5) — 学歴・資格より人柄と適性が重要
- 安定性: 高い(高齢化社会で需要増加、景気に左右されにくい)
- やりがい: ご遺族からの深い感謝、社会貢献の実感
- 適性: 思いやり、コミュニケーション力、段取り力、精神的安定性、体力
最終更新:2025年11月

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