高校生から、
こんな質問を受けることがあります。
「化学科と応用化学科って何が違うんですか?」
確かに、
名前は似ています。
でも、
実際に学ぶ内容や卒業後の進路は少し違います。
今回は、
応用化学科について分かりやすく紹介します。
応用化学科ってどんな学科?
応用化学科は、
化学の知識を使って、社会に役立つものを作る学科です。
例えば、
- 電気自動車のバッテリー
- スマートフォンの材料
- 医薬品
- 化粧品
- 食品
- 環境を守る新しい素材
私たちの身の回りには、
化学の力で作られたものがたくさんあります。
応用化学科では、
そのような新しい材料や技術を開発するための知識を学びます。
理学部との違い
高校生が一番迷うのが、
理学部との違いです。
理学部・化学科
「なぜこの反応が起きるのか。」
「物質はどんな性質を持っているのか。」
化学の原理や法則を深く研究します。
工学部・応用化学科
その理論を利用して、新しい材料や製品を開発します。
軽くて丈夫な材料。長持ちする電池。
環境に優しいプラスチック。新しい医薬品。
こうしたものを生み出すことが目的です。
応用化学科は「どう役立てるか」を学ぶ学科です。
何を学ぶの?
応用化学科では、
幅広い化学を学びます。
基礎化学
有機化学。無機化学。物理化学。分析化学。
応用化学の土台になる知識です。
材料化学
新しい素材を開発します。
最近では、半導体材料や電池材料なども重要な研究テーマです。
高分子化学
プラスチックやゴム、繊維など、
高分子材料について学びます。
化学工学
工場で効率よく製造する方法や、
安全な製造プロセスについて学びます。
実験・実習
応用化学科は、実験がとても多い学科です。
実際に薬品を扱い、分析機器を使い、データをまとめます。
「手を動かしながら学ぶ」そんな授業が多いのも特徴です。
向いている人
応用化学科に向いているのは、
こんな人です。
- 化学が好き
- 実験が好き
- ものづくりに興味がある
- 新しい材料を開発してみたい
- 医薬品や化粧品に興味がある
- 環境問題の解決に貢献したい
応用化学は、
一つの分野だけではありません。
エネルギー、食品、医療、環境、半導体など、
さまざまな業界につながっています。
将来の進路
応用化学科を卒業すると、
幅広い企業で活躍できます。
例えば、
- 化学メーカー
- 製薬会社
- 食品メーカー
- 化粧品メーカー
- 半導体関連企業
- 電池・エネルギー関連企業
- 環境関連企業
大学院へ進学して、
研究開発職を目指す人も多くいます。
新しい技術を生み出す仕事が多いことも、
応用化学科の魅力です。
資格について
応用化学科では、
卒業するだけで資格がもらえるわけではありません。
しかし、
学んだ知識を生かして、次のような資格を目指せます。
- 危険物取扱者
- 技術士補・技術士
- 公害防止管理者
- 教員免許(理科)
- 食品や化粧品業界で役立つ資格
もちろん、資格だけではありません。
企業では、卒業研究や実験経験も高く評価されます。
高校生だった頃の自分なら
高校生だった頃の私は、
化学というと、
教科書に出てくる化学式や反応式を覚える教科だと思っていました。
正直、
それが社会でどう役立つのかまでは考えていませんでした。
でも今は違います。
スマートフォン。電気自動車。医薬品。
食品保存技術。再生可能エネルギー。
私たちの生活を支えている技術の多くに、
化学が使われています。
私は、
応用化学は「未来の当たり前」を作る学科だと思っています。
今は存在しない材料や技術を生み出せる。
そんな可能性がある学問です。
まとめ
MR.TOGE'S POINT
応用化学科は、
化学の理論を学び、それを社会に役立てる技術へと発展させる学科です。
理学部が化学の原理を探究するのに対し、
応用化学科では、新しい材料や製品、環境技術などを開発することを目指します。
私は大学選びでは、
「化学が好きだから応用化学科に行く」のではなく、
「化学を使って何を作りたいのか。」
そこまで考えてみることが大切だと思っています。
ぜひ大学を調べるときは、
偏差値だけではなく、
研究室でどんな材料や技術を研究しているのかも見てみてください。
きっと、「こんな研究があるんだ。」
そんな新しい発見があるはずです。
工学部応用化学科が設置されている大学の偏差値一覧表はこちら👇
設置されている大学の一覧

